Cn(H2O)mという一般式で表され、化学的にはアルデヒド基またはケトン基を有する多価アルコール。ATP産生の際にも必要とされる。炭素数3~7個からなる単糖類、単糖2つが縮合してできた二糖類、単糖が数十個以上縮合してできる多糖類などがある。
糖質の定性試験
ベネジクト試験 // ベネジクト試薬(硫酸銅、クエン酸Na、無水炭酸ナトリウムを含む)
アルカリ性で、還元糖によってのみ銅が還元され、
赤褐色沈殿(酸化銅(Ⅰ) / Cu2O)ができる。
R-CHO + 2Cu2+ + 5OH- → R-COO- + Cu2O + 3H2O
バーフォード試験 // バーフォード試薬(酢酸銅、酢酸を含む)
弱酸性で、単糖によってのみ銅が還元され、
赤褐色沈殿(酸化銅(Ⅰ) / Cu2O)ができる。
ジフェニルアミン反応 // ジフェニルアミン試液(ジフェニルアミン、酢酸、硫酸を含む)
デオキシペントースを検出する反応。かつてDNAの定量に用いられた。
(ディッシュ反応またはバートン反応とも言う)
◎バーフォード試薬とマルトースの反応性
バーフォード試薬+90℃5分間加熱ではマルトースに変化は見られない。
⇒バーフォード試薬が酸性条件下でのみ反応を示すことが原因。
上の状態で加熱を続ける。
⇒二糖類であるマルトースが単糖であるグルコース2分子に加水分解され酸化されることで、赤褐色沈殿を示すようになる。
◎ケトースが還元性をもつ理由
鎖状のケトンは還元性を持たない。(ex.フェーリング液の反応でアルデヒドとケトンを区別/高校化学分野)
しかし、ケトースでは-CO-CH2OH基がケト・エノール転位によってエンジオールとよばれる構造に変わるため、還元性を示す。(cf.還元糖-Wikipedia)
糖質の定量試験
比色定量法
物質自体には色がないが、適当な試薬と反応させて着色させることにより、その着色溶液が光(可視光)を吸収する性質を利用して物質の量を測定する方法。
例))GOD/POD法
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